痛風かも・尿酸値が高い
痛風とは?
痛風は、体内に尿酸が過剰に蓄積し、結晶化した尿酸が関節に溜まることで炎症を引き起こす疾患です。これにより、急激な痛みや腫れが発生します。特に足の親指の関節に症状が現れることが多いですが、他の関節にも影響を与えることがあります。
なぜ痛風が起きるのか?
痛風の主な原因は、血液中の尿酸値が高くなる「高尿酸血症」です。尿酸はプリン体という物質が体内で分解される際に生成されます。以下の要因で尿酸値が上昇します。
- プリン体を多く含む食品の摂取(内臓類、魚卵、ビールなど)
- 腎臓での尿酸排泄能力の低下
- 肥満やメタボリックシンドローム
- アルコールの過剰摂取
- ストレスや脱水
痛風の症状
痛風発作は突然発症し、以下のような症状を引き起こします。
- 激しい関節の痛み(特に夜間に多い)
- 関節の赤み、腫れ、熱感
- 動かすと痛みが悪化
発作は数日から1週間程度で治まることがありますが、適切に治療しないと再発を繰り返し、慢性的な関節障害を引き起こすことがあります。
治療と予防
痛風の治療は、発作を抑えることと再発を防ぐことが目標です。
痛風発作の治療
抗炎症薬(NSAIDs)やコルヒチンを使用して炎症と痛みを抑えます。
再発予防のための治療
- 尿酸値の管理:尿酸生成を抑える薬や、尿酸の排泄を促進する薬を使用します。
- 生活習慣の改善:
- 食事の見直し:プリン体を多く含む食品を避け、野菜や果物を中心としたバランスの良い食事を心掛けましょう。
- 適度な水分摂取:尿酸を排出しやすくします。
- 適切な体重管理:肥満は尿酸値を上昇させるため、健康的な体重を維持しましょう。
- 禁酒・節酒:特にビールや日本酒などは控えましょう。
クリニックでのサポート
当クリニックでは、痛風の早期診断、発作時の治療、そして再発予防のための尿酸管理に力を入れています。患者様一人ひとりの生活スタイルに合わせたアドバイスを提供し、快適な生活をサポートします。