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朝の手のこわばり

朝の手のこわばりとは?

朝起きたときに手の指や手首が硬く動かしにくい状態を「朝の手のこわばり」といいます。この症状は、関節やその周囲に炎症が生じることで引き起こされることが多く、しばらく時間が経つと動かしやすくなる場合が一般的です。

原因として考えられる病気

朝の手のこわばりは、以下のような病気が原因で起こることがあります。

関節リウマチ

自己免疫疾患の一種で、関節に炎症が起きる病気です。
朝のこわばりが1時間以上続くことが特徴です。
関節の腫れや痛みを伴うことが多く、進行すると関節の変形が見られる場合があります。

変形性関節症

加齢や過度の使用によって関節の軟骨がすり減る病気です。
朝のこわばりは短時間で、動かしているうちに症状が軽くなることが多いです。

手根管症候群

手の神経が圧迫されることで、手や指にしびれやこわばりが起こる病気です。
夜間や朝方に症状が強くなることがあります。

全身性疾患

全身性エリテマトーデス(SLE)や多発性筋炎などの病気では、関節や筋肉のこわばりが現れることがあります。

その他の要因

寝ている間の冷えや血流の低下、ストレスなども一因となることがあります。

症状の特徴

  • 朝起きたときに手や指が硬く、動きにくい。
  • こわばりが30分以上続く場合は、リウマチ性疾患の可能性。
  • しびれや痛み、腫れを伴うことがある。
  • 日中、症状が改善する場合と持続する場合がある。

診断方法

朝の手のこわばりの原因を特定するためには、以下のような検査を行います。

問診

いつから症状が始まったのか、どのくらい続いているのかを伺います。

身体診察

関節や筋肉の状態、腫れや痛みをチェックします。

血液検査

リウマチ因子(RF)や抗CCP抗体、炎症マーカー(CRP・ESR)を測定します。

治療とケア

朝の手のこわばりの治療は、原因に応じて異なります。以下は主な治療法です。

薬物療法

  • 抗炎症薬(NSAIDs):痛みや炎症を抑えます。
  • 疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs):リウマチの進行を抑える薬です。
  • ステロイド:炎症が強い場合に使用します。

生活習慣の改善

  • 温熱療法:朝起きたときに手を温めることで症状が軽減します。
  • 軽い運動:関節の柔軟性を保つために、ストレッチや手を動かす運動を日課にします。
  • 適切な休息:関節に負担をかけない生活を心掛けます。

予防方法

  • 手を冷やさないように注意し、手袋や温かい布を使って保温する。
  • 関節に無理な負担をかけないように、適度な休息を取る。
  • 日々の軽いストレッチや運動を取り入れる。
  • 健康的な食生活を心掛け、体調管理を行う。

クリニックでのサポート

当クリニックでは、朝の手のこわばりの原因を丁寧に診断し、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立てます。早期診断と適切な治療により、症状の改善を目指します。

こんな場合は受診をおすすめします

  • 朝のこわばりが1週間以上続いている。
  • 痛みや腫れがひどくなる。
  • 日常生活に支障をきたしている。
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