胃や胸が痛い・ 調子が悪い
胃の不調について
胃の不調とは?
胃の不調とは、胃の痛みや重い感じ、吐き気、食欲不振などの症状を指します。これらの症状は一時的なものから慢性的なものまで幅広く、日常生活に支障をきたすことがあります。
胃の不調の主な症状
- 胃痛:特に空腹時や食後に感じる痛み。
- 胸やけ:胃酸が逆流して、胸や喉が焼けるように感じる。
- 吐き気や嘔吐:胃の内容物が逆流する感覚。
- 食欲不振:食べ物を見ると気持ち悪くなる、食欲がわかない。
- げっぷやガスの増加:消化不良によるもの。
これらの症状が一時的であれば心配ない場合もありますが、長引く場合は注意が必要です。
胃の不調の原因
胃の不調はさまざまな要因で引き起こされます。主な原因を以下にまとめました。
1.生活習慣によるもの
- 暴飲暴食
- 脂っこい食事や刺激物の摂取(アルコール、カフェイン、辛い食べ物)
- ストレスや睡眠不足
- 喫煙
2.胃の疾患によるもの
- 胃炎:胃の粘膜が炎症を起こす状態。急性と慢性があります。
- 胃潰瘍:胃酸によって胃の内壁が傷つく状態。
- 逆流性食道炎:胃酸が食道に逆流し、炎症を起こす病気。
- 機能性ディスペプシア:胃に異常が見られないのに症状が続く状態。
- 胃癌:胃の不調が長期間続く場合、まれに胃癌が原因のこともあります。
診断方法
胃の不調の原因を特定するために、以下の診断を行います。
- 問診:症状の詳細や生活習慣を伺います。
- 身体診察:胃の触診や視診を行います。
- 内視鏡検査(胃カメラ):胃の内部を直接観察し、異常がないか確認します。
- 超音波検査やCT:必要に応じて胃の周囲を検査します。
※内視鏡検査、超音波検査、CT検査が必要と判断した際は、検査可能な医療機関へご紹介させていただきます。
治療とケア
胃の不調は原因に応じた治療を行います。以下は主な治療法です。
1.薬物療法
- 胃酸を抑える薬(PPIやH2ブロッカー):胃酸の分泌を抑え、炎症や潰瘍を改善します。
- 粘膜保護薬:胃の粘膜を保護し、修復を助けます。
- 消化促進薬:胃の働きを助ける薬です。
2.生活習慣の改善
- 規則正しい食事を心掛け、暴飲暴食を避ける。
- 胃に優しい食事(脂肪分や刺激物を控え、野菜や消化に良い食品を中心に)。
- ストレスを軽減し、十分な睡眠を取る。
- 禁煙・節酒。
こんな場合は早めに受診をお勧めします。
以下の症状がある場合は、重大な病気の可能性もあるため、早めに医師の診察を受けてください。
- 胃痛が1週間以上続く
- 吐血や黒い便が出る
- 急激な体重減少
- 強い吐き気や嘔吐が止まらない
- 食欲が全くなくなった
